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●投資信託を購入した投資家の何割が損をしたのか得をしたのか。主に個人が金融機関を選ぶ目安となり得る「成果指標(KPI)」をすべての金融機関が公表することになり、投資家は各金融機関を比較できるようになりました。この「成果指標(KPI)」を分析して金融機関を選ぶ際の参考情報をわかりやすく解説した記事です。記事によると
①大手金融機関の系列に入っていない独立系投信(コモンズ投信、レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信)、セゾン投信など)
②ネット証券(SBI証券、マネックス証券、楽天証券、カブドットコム証券など)
などが含み益の顧客が多くプラス比率が高い成績となっています。
特に長期で継続的な「積み立て投資」を実施している顧客のほとんどがプラス収益となっており、このデータからも「積み立て投資」がいかに有利な投資方法であるかということが証明された形になっています。
投資信託を購入した投資家の何割が損をしたのか得をしたのか。主に個人が金融機関を選ぶ目安となり得る「成果指標(KPI)」をすべての金融機関が公表することになり、投資家が初めて比較できるようになった。主要会社を調べると、含み益の顧客が9割に上る一方、5割を下回る金融機関もあった。見方に注意も必要だが、各社の違いがくっきり表れた。
KPIは金融機関の成績表で、金融庁が主に設定から5年以上の投信を開示するよう求めたのがきっかけ。(1)運用損益別の顧客の割合(2)預かり残高上位20商品のコストとリターン(3)同リスクとリターンだ。各社は毎年3月末の成績表を投資家に公表する。
含み益の顧客の比率が高かったのは大手金融機関の系列に入っていない独立系。最高だったのはコモンズ投信で98%。「ひふみ投信」などを運用するレオス・キャピタルワークスが91%で続き、上位3社を独立系が占めた。インターネットなどを通じて投資家に販売する「直販」を手掛ける。
好成績の鍵は「積み立て」だ。コモンズは顧客の79%が積み立て投資で、2016年以前から継続的に投資している場合は99%以上が、17年以降だと80%以上の投資家がプラスの収益率だ。「マイナスとなっているのは一括で購入した投資家に目立つ」(コモンズの伊井哲朗社長)という。調査開始期間をコモンズは2009年、レオスは08年にした。金融危機後の株高を享受した面もある。
※日経電子版記事より一部抜粋